市況分析

【8/1週】日本株の注目イベント5選|決算・雇用統計・SQ動向

【8/1週】日本株の注目イベント5選|決算・雇用統計・SQ動向

 

今週の相場水準

指標 数値
日経平均株価 64,362.02円
PER 17.50倍
PBR 1.87倍
EPS 3,677.83円
BPS 34,418.19円
益回り 5.71%
配当利回り 1.66%

PERは13〜21倍のレンジ内で17.50倍となっており、レンジの中央からやや上方に位置しています。

今週の相場観

今週は「決算発表本格化×対日関税の影響見極め×需給要因(SQ)」の相場です。国内では主要企業の決算発表が集中しており、企業ごとの業績内容が個別株の物色を左右する局面です。特に自動車・電機など輸出関連企業の決算では、業績数値だけでなく今後の見通しに関するコメントも合わせて確認されやすい状況です。

政策面では、7月24日に発動した対日追加関税(税率12.5%)の影響が今後の決算コメントを通じてどう表れるかが焦点となり、輸出関連株を中心に資金の出入りが生じやすくなっています。米国側では8月7日発表の雇用統計を受けて、金融政策の先行き観測を通じた為替(ドル円)の変動が国内輸出関連株の株価にも波及する可能性があります。

地政学面では、イスラエル・イランの停戦後も情勢が不安定な状態が続いており、原油価格や安全資産への資金シフトに影響を与える可能性があります。需給面では、8月14日のオプションSQを控え、ポジション調整に伴う短期的な値動きが強まりやすい時期です。決算発表が一巡した銘柄と、これから発表を控える銘柄とで資金の向かい方に差が出やすい週といえます。

今後2週間の株式イベントカレンダー

日付が明確なイベント

  • 2026年8月4日 トヨタ自動車 2027年3月期第1四半期決算発表
  • 2026年8月6日 ソフトバンクグループ 2027年3月期第1四半期決算発表
  • 2026年8月6日 任天堂 2027年3月期第1四半期決算発表
  • 2026年8月7日 米雇用統計(7月分)発表
  • 2026年8月11日 山の日(東京証券取引所休場)
  • 2026年8月14日 日経225オプション8月限SQ(特別清算指数)算出

日付未確定・継続イベント

  • 継続 対日追加関税(通商法301条、税率12.5%)の企業業績への影響
  • 継続 イスラエル・イラン停戦(イスラマバード覚書)を巡る中東情勢

今週の注目イベント5選

①トヨタ自動車 2027年3月期第1四半期決算発表(8月4日)

トヨタ自動車が2026年4〜6月期の決算を発表します。対日追加関税が適用された後、初めての四半期決算にあたり、自動車セクター全体への影響を見極める材料となります。

  • 北米事業の採算状況
  • 為替(円安・円高)が業績に与えた影響
  • 通期業績見通しの修正有無

トヨタ自動車は日経平均への寄与度が大きい銘柄であり、決算内容次第で自動車株全体の値動きに波及します。取引先である部品メーカーの株価にも影響が及びやすい点が特徴です。

個別銘柄の業績動向を確認したい投資家にとって、参考材料となる決算です。関税影響についての具体的な言及内容も、他の輸出関連企業の決算を見る際の目安になります。

②米雇用統計(7月分、8月7日発表)

米労働省が7月の雇用者数や失業率を発表します。

  • 非農業部門雇用者数の増減
  • 失業率の水準
  • 平均時給の伸び率

統計結果はFRBの金融政策運営の見通しに影響し、為替(ドル円)や日本株にも波及します。雇用者数が市場予想を上回るか下回るかによって、ドル円の変動幅が大きくなりやすい点も特徴です。

米国の金融政策動向を確認する材料として位置づけられます。輸出関連株を保有する投資家にとっては、為替感応度の確認材料にもなります。

③対日追加関税12.5%の影響本格化(継続)

7月24日に発動した対日追加関税(通商法301条、税率12.5%)の企業業績への影響が、今後の決算発表を通じて明らかになっていきます。

  • 対象品目ごとのコスト転嫁状況
  • 輸出関連企業のコメント内容
  • 追加的な政策対応の有無

輸出関連株を中心に、決算発表のたびに関税影響への言及が株価材料となりやすい状況です。自動車や電機、機械など業種によってコスト転嫁のしやすさが異なる点も確認材料となります。

業種・企業ごとに影響度が異なるため、個別に確認する視点が参考になります。決算発表シーズンが続く8月前半は、こうした関税関連のコメントが相次いで出てくる時期でもあります。

④ソフトバンクグループ 2027年3月期第1四半期決算発表(8月6日)

ソフトバンクグループが4〜6月期の決算を発表します。半導体・AI関連の投資動向が焦点です。

  • 保有株式の評価損益
  • AI関連投資の進捗
  • 有利子負債など財務体質の状況

半導体・AI関連株への物色に影響を与える可能性があります。同社は保有する投資先の株価変動が業績に直結する構造のため、決算内容が市場心理に与える影響も大きくなりやすい銘柄です。

AIテーマへの資金流入動向を測る材料の一つとなります。関連する半導体商社や部品メーカーの値動きにも注目が集まりやすい局面です。

⑤日経225オプション8月限SQ(8月14日)

8月限オプションの特別清算指数(SQ)が算出されます。8月は先物・オプション同時決済のメジャーSQではなく、マイナーSQにあたります。

  • SQ算出に向けたポジション調整
  • 直近の建玉状況
  • 現物・先物間の裁定取引の動き

SQ算出日前後は需給要因により、短期的な値動きが強まりやすくなります。特に決算発表が集中する時期と重なるため、業績要因と需給要因の値動きが混在しやすい点にも注意が必要です。

需給要因による一時的な変動として捉える視点が参考になります。個別銘柄の業績評価とは切り離して確認することが、株価変動の要因を整理するうえで参考になります。

まとめ

今週は、企業決算・関税政策・需給要因の3つが相場材料の中心です。国内では主要企業の決算発表が続き、個別銘柄の業績内容が株価を左右します。政策面では、対日追加関税の影響が今後の決算コメントを通じて明らかになっていく見通しです。需給面では8月14日のSQを控え、短期的な資金の出入りが生じやすい環境です。

資金の流れとしては、決算内容が良好な銘柄には資金が向かいやすく、関税影響が大きい業種では様子見姿勢が強まる可能性があります。特に輸出比率の高い業種では、決算発表後のコメント内容によって資金の出入りが大きく変わりやすい状況です。

イスラエル・イランを巡る中東情勢を含む地政学リスクについても、引き続き動向を注視する必要があります。原油価格や為替の変動を通じて、間接的に国内株式市場に影響が及ぶ可能性があるためです。決算発表・関税・需給という複数の要因が重なる週であり、それぞれの材料がどの銘柄・業種に影響しているかを個別に確認する姿勢が参考になります。

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この記事を書いた人

youdate/RabbitData 運営

  • 元証券会社勤務
  • 個人投資家歴10年以上
  • 日本株・テーマ株投資を中心に運用

X(旧Twitter):@kabuhedge

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