
今週の相場水準
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 日経平均株価 | 65,018.95円 |
| PER | 17.19倍 |
| PBR | 1.88倍 |
| EPS | 3,782.37円 |
| BPS | 34,584.55円 |
| 益回り | 5.82% |
| 配当利回り | 1.73% |
PERは17.19倍で、13〜21倍のレンジの中央に位置しています。割安圏の13倍にも割高圏の21倍にも距離があり、業績の伸びと金利の動きが株価水準を左右する局面です。
今週の相場は「需給×政策×地政学」
今週は需給×政策×地政学の相場です。3つの軸を分けて整理します。
- 需給:東京市場が9月21日〜23日の3連休で休場となります。休場中の海外市場の動きは、9月24日の寄り付きにまとめて反映されます。月末には配当の権利落ち日と、日経平均株価の構成銘柄入れ替えが続きます。
- 政策:FRB(米連邦準備制度理事会)は9月16日に政策金利を3.75〜4.00%へ引き上げました。日銀は9月18日に政策金利を1.0%から1.25%へ引き上げています。ドル円は157円台で推移しており、為替介入への警戒が続いています。
- 地政学:トランプ米大統領がイラン攻撃を巡る判断を控えています。9月22日に湾岸諸国との協議、9月24日に米中首脳会談が開かれます。
資金の流れは、利回りが高い米国債と、AI・半導体関連株の2方向に向かっています。米国株は9月18日に半導体株が主導してS&P500種とナスダックが続伸しました。一方で、FRB高官から追加利上げを支持する発言が相次ぎ、米長期金利の上昇が株価の重荷になっています。
株式イベント一覧
日付が明確なイベント
- 2026年9月20日 ベッセント米財務長官と中国の何立峰副首相の会談
- 2026年9月21日〜23日 東京証券取引所の休場(敬老の日・国民の休日・秋分の日)
- 2026年9月21日〜24日 FRB高官の講演(グールズビー・シカゴ連銀総裁、ウィリアムズ・NY連銀総裁、ジェファーソンFRB副議長、バーキン・リッチモンド連銀総裁)
- 2026年9月22日 日米首脳会談(ニューヨーク)
- 2026年9月22日 トランプ米大統領と湾岸諸国首脳によるイラン情勢協議
- 2026年9月22日 国連総会一般討論演説(トランプ米大統領が登壇)
- 2026年9月22日 マイクロン・テクノロジーの2026会計年度第4四半期決算
- 2026年9月22日〜24日 米国債入札(2年債・5年債・7年債)
- 2026年9月23日 米国・ユーロ圏の9月製造業PMI(購買担当者景気指数)速報値
- 2026年9月24日 米中首脳会談(ワシントン、習近平国家主席が訪米)
- 2026年9月24日 米8月新築住宅販売件数
- 2026年9月25日 米8月耐久財受注
- 2026年9月25日 米9月ミシガン大学消費者信頼感指数
- 2026年9月28日 9月期末の配当・株主優待の権利付き最終日
- 2026年9月29日 9月期末の配当・株主優待の権利落ち日
- 2026年9月30日 3月期決算企業の中間期末
- 2026年10月1日 日銀短観(9月調査)
- 2026年10月1日 日経平均株価の構成銘柄入れ替え実施(JX金属・KOKUSAI ELECTRIC・カプコンを採用、ARCHION・コニカミノルタ・カナデビアを除外)
- 2026年10月2日 米9月雇用統計
日付未確定・継続イベント
- 下旬 トランプ米大統領のイランへの軍事行動に関する判断
- 継続 FRBの追加利上げを巡る米10年債利回りの推移
- 継続 ドル円157円台での日本政府・日銀の為替対応
- 継続 米中首脳会談後のAI半導体輸出規制の緩和内容の協議
- 継続 日銀の政策金利1.25%への引き上げ後の円相場と銀行株の推移
注目イベント5選
1. 米中首脳会談(9月24日)
イベント概要:ワシントンで、習近平国家主席とトランプ米大統領が会談します。議題はAI、輸出規制の緩和、イラン情勢、ロシア・ウクライナ戦争です。
注目ポイント:
- AI向け半導体の対中輸出規制が緩和されるか
- 中国がイランへの働きかけで協力するか
- 会談前日の9月23日まで東京市場が休場のため、結果は9月24日の寄り付きから反映されること
株式市場への影響:輸出規制が緩和されれば、半導体製造装置や電子部品など、対中売上比率が高い日本企業の業績見通しに影響します。規制が維持されれば、逆の動きになります。
株式投資での見方:会談の結果は、半導体関連と、対中売上比率が高い銘柄で反応が分かれます。合意内容を確認してから、企業ごとの売上構成と照らし合わせる手順が有効です。
2. 米国と湾岸諸国のイラン情勢協議(9月22日)
イベント概要:国連総会に合わせて、トランプ米大統領と湾岸諸国の首脳がイラン情勢を協議します。トランプ大統領は、イランへの攻撃を巡る判断を近く示すと発言しています。
注目ポイント:
- イランへの追加攻撃を実施するか、見送るか
- サウジアラビアなど湾岸諸国が参加する方針
- 原油価格が1バレル100ドルを下回る水準を維持できるか
株式市場への影響:攻撃を実施する場合は原油価格が上昇し、資源関連株には追い風、燃料費の負担が大きい空運や化学には逆風となります。見送る場合は原油価格が下がり、輸入コストの低下で内需株が支えられます。
株式投資での見方:原油価格の変動は、日本株の業種間で影響の方向が分かれます。株価指数の動きだけでなく、業種別の値動きを確認すると資金の移動先を読み取れます。
3. 米9月雇用統計(10月2日)
イベント概要:米国の9月の雇用者数や失業率、賃金の伸びが発表されます。FRBは9月に3年ぶりの利上げを決定し、年内にあと1回の利上げを見込んでいます。
注目ポイント:
- 雇用者数と賃金の伸びが市場予想を上回るか
- 米10年債利回りがFOMC後の5.02%を超えるか
- ドル円が157円台から円安方向に動くか
株式市場への影響:雇用と賃金が強い結果になると、追加利上げの見方が強まり、米長期金利が上昇します。高PERのグロース株には売り圧力がかかり、円安は輸出企業の業績を押し上げます。
株式投資での見方:金利上昇が株価の重荷になるかどうかは、株価が金利上昇を織り込み済みかで決まります。結果の発表直後の値動きだけでなく、数日間の資金の流れも確認しておくと判断材料になります。
4. マイクロン・テクノロジーの決算(9月22日)
イベント概要:米半導体大手マイクロン・テクノロジーが、2026会計年度第4四半期(6〜8月期)の決算を発表します。同社は2026年に時価総額が1兆ドルを超えました。AI向けメモリ半導体の需要を測る決算として注目されています。
注目ポイント:
- 売上高と利益が前四半期に続いて過去最高を更新するか
- 次の四半期の売上高見通しが市場予想を上回るか
- AI向けメモリの供給不足が続くという説明があるか
株式市場への影響:決算内容は、東京市場では9月24日の寄り付きに、半導体製造装置、メモリ関連、電子部品の株価へ反映されます。日経平均株価は半導体関連の値がさ株の比重が大きく、指数全体を動かします。
株式投資での見方:好決算でも、期待が先行して株価が上昇していた場合は、材料出尽くしで売られることがあります。決算内容に加えて、決算前の株価の上昇幅も確認しておきましょう。
5. 月末・期末の需給イベント(9月28日〜10月1日)
イベント概要:9月28日は配当・株主優待の権利付き最終日、9月29日は権利落ち日です。9月30日は3月期決算企業の中間期末で、10月1日には日経平均株価の構成銘柄入れ替えが実施されます。JX金属、KOKUSAI ELECTRIC、カプコンが採用され、ARCHION、コニカミノルタ、カナデビアが除外されます。
注目ポイント:
- 権利付き最終日にかけて、配当狙いの買いが入ること
- 権利落ち日に、配当相当分の株価下落が起きること
- 入れ替えにあわせて、インデックス運用の買いと売りが10月1日の算出前に行われること
株式市場への影響:採用銘柄には指数連動ファンドの買い、除外銘柄には売りが出ます。ただし、入れ替えは発表済みのため、実施日までに値動きの一部が織り込まれています。
株式投資での見方:需給イベントは、企業の業績とは無関係に株価を動かします。権利落ち日の下落は配当分の調整であり、業績悪化を示すものではありません。需給で動いた株価は、その後に元の水準へ戻るかを確認しておくと、冷静に判断できます。
まとめ
今後2週間の重要な軸は3つです。
- 米国の金融政策:FRBは3.75〜4.00%へ利上げし、年内にあと1回の利上げを見込んでいます。10月2日の米雇用統計が次の材料です。
- 米中・中東の外交日程:9月22日の湾岸諸国とのイラン情勢協議と、9月24日の米中首脳会談が、原油価格と半導体関連株の方向を決めます。
- 期末の需給:東京市場の3連休、9月29日の権利落ち、10月1日の日経平均構成銘柄入れ替えが続きます。
資金フローは、高い利回りを持つ米国債と、AI・半導体関連株の2方向へ向かっています。米長期金利がさらに上昇すれば、株式から債券への資金移動が強まります。円相場は、日銀の利上げと為替介入への警戒が拮抗しており、ドル円157円台の水準が日本株の輸出企業の業績見通しに影響します。
イベントごとに、結果が発表された直後の値動きと、その後数日間の資金の流れを分けて確認することが、冷静な投資判断につながります。