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信用取引の証券会社選びで差がつくのは、「売買手数料」「買方金利(お金を借りるコスト)」「貸株料(株を借りるコスト)」の3つです。この記事では、主要ネット証券6社の信用取引のコストを比べ、取引スタイル別にどの証券会社が合うかを整理します。信用取引の口座をどこで開くか迷っている方は、まず結論と比較表から確認してみてください。
この記事の結論
- 信用取引の売買手数料は、楽天証券・SBI証券・GMOクリック証券・三菱UFJ eスマート証券で、条件つきで0円です。
- 制度信用の買方金利は、大手ネット証券の多くが年2.75〜2.80%で横並びです(2026年6月時点)。
- 一般信用で長く建玉を持つなら、年2.00%のGMOクリック証券が最も低い水準です。
- デイトレードが中心なら、当日決済で手数料0円・金利0%になる松井証券の一日信用取引が使いやすい選択肢です。
信用取引のコストは「手数料・金利・貸株料」の3つ
信用取引のコストは、売買のたびにかかる手数料と、建玉を持っている日数に応じてかかる金利・貸株料に分かれます。
- 売買手数料:新規の注文と決済の注文のたびにかかります。
- 買方金利:信用買い(お金を借りて株を買う)をしている間、借りた金額に年率でかかります。
- 貸株料:信用売り(株を借りて売る、いわゆる空売り)をしている間、借りた株の金額に年率でかかります。
たとえば100万円分を年2.80%の金利で30日間信用買いすると、金利はおよそ2,300円です(100万円×2.80%×30日÷365日)。保有する期間が長いほど金利の差が効いてくるので、「何日くらい持つか」で選ぶ証券会社が変わります。
信用取引のコスト比較表(主要ネット証券6社)
主要ネット証券6社の、信用取引の手数料・金利・貸株料を一覧にしました。
| 証券会社 | 売買手数料 | 買方金利 制度/一般 |
貸株料 制度/一般 |
|---|---|---|---|
| 楽天証券 | 0円(ゼロコース) | 2.80%/2.80% | 1.10%/1.10% |
| 松井証券 | 1日50万円まで0円 | 3.10%/4.10% | 1.15%/2.00% |
| マネックス証券 | 10万円まで99円〜(100万円まで385円) | 2.97%/3.47% | 1.15%/1.10% |
| SBI証券 | 0円(条件あり) | 2.80%/2.80% | 1.10%/1.10% |
| GMOクリック証券 | 0円 | 2.75%/2.00% | 1.10%/0.80% |
| 三菱UFJ eスマート証券 | 0円(SOR注文) | 2.80%/2.79% | 1.10%/1.10% |
※2026年6月1日時点の各社公表値(年率)。一般信用は無期限(長期)の値です。手数料の条件は各社で異なります。出典は記事末尾にまとめています。


信用取引の証券会社の選び方(3つの軸)
信用取引の証券会社は、「建玉を何日持つか」「1回の取引金額」「空売りをするか」の3つで選ぶと失敗しにくくなります。
建玉を持つ期間で選ぶ
その日のうちに決済するデイトレードなら、金利はほとんどかかりません。手数料と一日信用取引の条件で選びましょう。数日〜数か月持つなら、金利の低さが効いてきます。
1回の取引金額で選ぶ
1日の取引が50万円以内なら、松井証券のボックスレートでも手数料は0円です。それより大きい金額を取引するなら、金額に関係なく0円の証券会社のほうが有利です。
空売りをするかで選ぶ
空売りをするなら、貸株料と、一般信用で売れる銘柄の多さも確認しましょう。一般信用の売りには逆日歩(株が不足したときに売り方が払う追加のコスト)がかかりません。一方で、短期の一般信用売りは貸株料が年3.85〜3.90%と高めです。
【スタイル別】信用取引におすすめの証券会社
手数料も金利もバランスよく抑えたい人:楽天証券
楽天証券は、ゼロコースなら信用取引の売買手数料が0円で、買方金利も制度・一般ともに年2.80%と標準的な水準です。現物取引も手数料0円なので、現物と信用を1つの口座で使い分けたい人に向いています。取引ツールのマーケットスピード IIで、板(注文の状況)やチャートを見ながら発注できるのも便利です。
デイトレードが中心の人・25歳以下の人:松井証券
松井証券の一日信用取引は、当日中に決済すれば手数料0円、金利・貸株料も0%です。25歳以下なら通常の日本株取引の手数料も0円です。ただし、一般信用の金利は年4.10%と高いので、建玉を持ち越すスタイルには向きません。「デイトレードは松井証券、持ち越しは別の証券会社」と使い分ける人も多いですよ。
IPOや米国株と一緒に使いたい人:マネックス証券
マネックス証券は、信用取引のコストだけを見ると6社の中で有利ではありません。それでも、IPOの完全抽選、5,000銘柄を超える米国株、銘柄スカウターでの業績分析など、信用取引以外の機能が充実しています。メインの口座で幅広く投資しつつ、信用取引はたまに使う程度、という人には選択肢になります。
一般信用で長く建玉を持ちたい人:GMOクリック証券
一般信用(無期限)の買方金利が年2.00%、貸株料が年0.80%で、6社の中で最も低い水準です。数週間〜数か月の信用買いをするなら、金利の差が大きく効いてきます。詳しい条件はGMOクリック証券の公式サイトで確認してください。
信用取引を始める前に知っておきたい注意点
信用取引は、手元の資金の約3.3倍まで取引できる仕組みです。利益が大きくなる可能性がある一方で、損失も大きくなります。
- 追証(おいしょう):株価が下がって担保の割合が一定を下回ると、追加でお金を入れる必要があります。
- 返済期限:制度信用は原則6か月以内に決済する必要があります。
- 逆日歩:制度信用で空売りをすると、株が不足したときに逆日歩がかかることがあります。
勝ちが続いたときほど取引額を増やしたくなるものです。連勝後にロットを上げてしまう心理や損切りできない理由も、信用取引を始める前に読んでおくと役立ちますよ。
信用取引の証券会社についてよくある質問
信用取引の手数料が無料の証券会社はどこですか?
2026年10月時点では、楽天証券(ゼロコース)、SBI証券、GMOクリック証券、三菱UFJ eスマート証券で、信用取引の売買手数料が条件つきで0円です。松井証券は1日の約定代金が50万円までなら0円です。
信用取引の金利が一番安い証券会社はどこですか?
一般信用(無期限)ではGMOクリック証券の年2.00%、制度信用でも同社の年2.75%が、主要ネット証券6社の中で最も低い水準です(2026年6月時点)。
信用取引の口座はすぐに作れますか?
信用取引の口座は、通常の証券口座を開いたあとに別途申し込みます。投資経験や資産の状況などの審査があり、開設まで数日かかるのが一般的です。
信用取引は初心者でもできますか?
審査に通れば始められます。ただし損失が手元の資金を超えることもあるため、まずは少額で、損切りのルールを決めてから始めましょう。
まとめ:信用取引の証券会社は「持つ期間」で選ぶ
信用取引の証券会社は、建玉を持つ期間と取引金額で選ぶのが基本です。手数料と金利のバランスなら楽天証券、デイトレードなら松井証券の一日信用取引、一般信用で長く持つならGMOクリック証券が有力な選択肢です。IPOや米国株も1つの口座で楽しみたいならマネックス証券も候補になります。
信用取引は、コストを知ってルールを決めれば、取引の幅を広げてくれる道具になります。自分に合う口座を選んで、無理のない範囲で始めてみましょう。
参考資料・出典
- GMOクリック証券 信用取引の手数料を主要ネット証券6社で比較(2026年6月1日時点)(2026-10-11確認)
- 三菱UFJ eスマート証券 国内株式取引手数料無料化等のお知らせ(2026-10-11確認)
- 松井証券 一日信用取引(2026-10-11確認)
- 楽天証券 公式サイト(2026-10-11確認)
- マネックス証券 公式サイト(2026-10-11確認)
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買や証券会社の利用を推奨するものではありません。手数料・金利・キャンペーンなどの条件は変更される場合があります。最新の情報は各社の公式サイトでご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。