【2026年03月10日】日本株市場の動向まとめ|原油価格の落ち着きで反発

本日の東京株式市場は、前日に強まった中東情勢と原油高への警戒がやや和らぎ、買い戻しが優勢となった。日経平均とTOPIXは反発したが、後場は上げ幅を縮小し、外部環境を見極める姿勢も残った。
トレードひとことコメント
今日はトランプ大統領からのイランへの攻撃終結を匂わせる発言から大幅反発からのはじまりとなった。後場に一回落ちてその後はレンジで動くような1日となった。チャート的には反転のようにも見えるが、出来高が7兆台と反転の盛り上がりには欠ける部分もあったことから、まだ完全に底打ちには個人的には懐疑的な1日となった。
全体的に強い相場となっており、半導体、電線関連を中心にここまで直近数日落ちていた銘柄が反転してきていた。また昨日に引き続き対米投融資関連ジャパンディスプレイも引き続き活況。任天堂の盛り上がりも見られ、ゲーセクに色んな人が入ってきている感じもある。一方SaaS関連はここ数日全体相場に反して強かったが、本日は弱いセクターとなっていた。前場はおおむね強く、後場寄り直後にストンと落ちて個人的にはここから売られるかな、と売りから入ったものの、思いの外弱くもなく微益。底堅さもある程度感じる後場となっていました。
明日日本時間AM5時ごろからトランプ大統領からイランに関する記者会見があるそうなので、その発言による日経先物の方向性も明日は注視していきましょう。
今日の市況
- 日経平均:54,248.39(+1,519.67 / +2.88%) 原油価格の下落を受けて自律反発狙いの買いが優勢となった
- TOPIX:3,664.28(+88.44 / +2.47%) 幅広い業種が上昇し、東京株式市場全体で買い戻しが進んだ
- ドル円:157円後半 為替は方向感に欠ける一方、円安水準自体は維持された
指数・売買代金
| 指数 | 終値 | 前日比 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 日経平均 | 54,248.39 | +2.88% | +1,519.67 |
| TOPIX | 3,664.28 | +2.47% | +88.44 |
| 東証グロース250 | 772.53 | +3.96% | +29.44 |
東証の出来高は28億568万株、売買代金は7兆7116億6300万円だった。東証プライムの騰落銘柄数は、値上がり1416、値下がり159、変わらず20で、上昇銘柄が大勢を占めた。
今日の上昇要因 or 下落要因
1)原油価格の下落による過度な警戒感の後退
前日に急騰していた原油価格が落ち着き、インフレや企業コストへの過度な警戒がやや後退した。これにより、前日まで売られていた銘柄を中心に買い戻しが入りやすかった。
2)急落後の自律反発狙いの買い
日経平均は前営業日に大幅安となっていたため、短期的な売られ過ぎを意識した買いが入りやすい地合いだった。前場には上げ幅を広げる場面があり、指数の反発を主導した。
3)後場は上値を追いにくい展開
中東情勢そのものが解消したわけではなく、原油動向や米株先物の動きが重しとなった。買い一巡後はもみ合いに移り、戻りの勢いは限定的だった。
為替・金利(外部環境)
ドル円
ドル円は157円後半で推移した。中東情勢を巡る過度な悲観は後退したものの、先行き不透明感は残っており、為替はもみ合いになりやすかった。円安水準の継続は輸出関連の支えになり得る一方、輸入コスト面ではなお注意が必要とみられる。
長期金利(10年国債)
新発10年国債利回りは2.180%と前日比で小幅に低下した。原油高を受けたインフレ懸念がいったん和らぎ、債券には買い戻しが入ったが、金利水準そのものは依然として高く、株式のバリュエーションには引き続き影響しやすい。
個別株トピック
堅調だった銘柄
- 古河電気工業(5801)
- 住友電気工業(5802)
- キオクシアホールディングス(285A)
- レーザーテック(6920)
- アドバンテスト(6857)
- 東京エレクトロン(8035)
- ソフトバンクグループ(9984)
- ジャパンディスプレイ(6740)
下落が目立った銘柄
- ラクス(3923)
- マネーフォワード(3994)
- Sansan(4443)
- SaaS関連
あす以降の注目点
- 日経平均とTOPIXの反発が一時的な買い戻しにとどまるのか、それとも地合い改善につながるのか
- 為替が157円台後半で推移する中で、輸出関連株と内需株の強弱がどう変化するか
- 長期金利と原油価格の動向が、東京株式市場のセンチメントに与える影響