ROAとは
ROA(アールオーエー)とは「Return On Assets(リターン・オン・アセッツ)」の略で、日本語では「総資産利益率」といいます。
企業が持つすべての資産(自己資本+借入金など)を使って、どれだけ効率よく利益を生み出しているかを示す指標です。企業全体の資産運用効率をフラットに評価できます。
ROAの計算方法
ROAは以下の計算式で求めます。
ROA(%)= 当期純利益 ÷ 総資産 × 100
具体例で確認しましょう。
- 当期純利益:10億円
- 総資産:200億円
- ROA:10億円 ÷ 200億円 × 100 = 5%
ROAの目安
業種によって大きく異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
- 5%以上:資産を効率的に活用している優良企業とされます。
- 3〜5%:標準的な水準です。
- 3%未満:資産効率の改善余地があるとされます。
IT・サービス業は高くなりやすく(8%超が高水準)、不動産業・銀行業は低くなりやすい傾向があります。
ROEとROAの違い
ROEとROAはよく一緒に使われますが、計算の基準が異なります。
- ROE(自己資本利益率):自己資本(株主資本)のみを分母にします。借入の多い企業はROEが高くなりやすいです。
- ROA(総資産利益率):借入も含めた総資産を分母にします。負債の多さに関係なく、企業全体の資産効率を公平に評価できます。
例えば、ROEが高くてもROAが低い場合は、借入を過度に使ってROEを高めている可能性があります。両方を合わせて確認することが大切です。
投資での活用方法
- 同業他社のROAを比較して、資産効率が高い企業を探す
- ROEと合わせて確認し、借入依存度が高くないかを判断する
- ROAの推移を見て、資産効率が改善しているかトレンドを確認する
まとめ
ROAとは「純利益÷総資産×100」で計算される総資産利益率です。企業全体の資産運用効率を示し、5%以上が優良の目安です。ROEと合わせて確認することで、企業の真の収益性をより正確に評価できます。借入に頼って高ROEを実現している企業の見抜きにも有効な指標です。
