
2026年2月28日、アメリカとイスラエルは共同でイランを標的とする軍事行動を実施し、中東地域の地政学的な不安定性が高まっています。このような外的リスクは防衛関連テーマへの注目を強める要素となっています。そこで今回の記事はこの問題を投資に活かせるよう、既に上がってきている防衛関連銘柄から、面白そうなテーマやまだPER/PBR等が出遅れになっていそうな銘柄を中心に5銘柄をピックアップしました。軍事・資源などこの話題が出てきたときに出てくるテーマを中心に、新しい銘柄発見の一助になればと思います。
今回の米・イスラエル対イラン作戦の概要
- 2026年2月28日、米国とイスラエルは武力行使によりイランの軍事関連拠点への攻撃を実施し、双方の緊張が高まっています。報道では核・ミサイル関連の脅威除去や戦略的阻止が目的とされる構図が示されています。よって地政学リスクが再び顕在化しています。
- イラン側もミサイル・無人機による報復を示唆しており、地域全体の軍事的緊張が続く可能性が指摘されています。
- このようなリスク環境は安全保障関連産業や装備関連の長期的な需要観測につながることがあります(複数報道報告)。
防衛関連株5銘柄の事業内容
① 1514:住石ホールディングス
住石ホールディングスは石炭の輸入販売・素材関連事業を展開する企業です。ホルムズ海峡が閉鎖された際に、原油や天然ガスが運搬できなくなるリスクがあります。そこで石炭の需要が上がる可能性があります。実際にウクライナ紛争が長期化した際には、非常に大きな上昇を見せたことから、今回も注目してみても面白い銘柄になります。
- 石炭資源の輸入・販売
- 素材・採石関連事業
- 先端素材製造
- エネルギーインフラ関連
② 3697:SHIFT
SHIFTはITシステムの品質保証・テストサービスを提供する企業です。特に子会社のJADCを通じて、防衛省関連のセキュリティに関するコンサルタントを行なっています。2026年2月末ではアンソロピックのSaaS・コンサル関連の暴落に伴い大きな下落を伴っていたことから、ファンダメンタル的にも買いやすい基準になっており、今後国内の防衛需要が高まることを考えると狙ってみてもいい銘柄のひとつとなっています。
- ソフトウェア品質保証サービス
- ITセキュリティ関連業務
- 防衛向け検証支援
③ 7980:重松製作所
重松製作所は主に防護具・安全装備の開発・製造・販売を行っており、防毒マスクや呼吸用保護具など官公庁・防衛機関での使用実績があります。災害対応・防護装備としての用途が防衛関連として市場でカテゴリ化されています。有事の際には結構S高になってくる銘柄でもあるので注目しておきましょう。
- 防護装備・安全機器の製造
- 官公庁・防衛省向け供給
- 災害対応・防災装備
④ 5019:出光興産
出光興産は石油元売り大手であり、石油・化学製品の製造販売を行っています。紛争により軍事関係で石油需要が高まることから原油価格が高くなることにより利益増加が見込まれます。もちろん高くなりすぎると販売低下の部分も考える必要がありますが、まだPBR1倍以下の銘柄のため狙ってみても面白い銘柄なので挙げてみました。
- 石油精製・燃料油の製造販売
- 化学・基礎素材の製造
- 高機能素材・部材供給
- 軍用燃料・資源供給のインフラ的役割
⑤ 6302:住友重機械工業
住友重機械工業は総合重機械メーカーであり、プラント機械から工作機械まで幅広い製品を提供しています。精密機械・制御システム部門では防衛装備品の一部も扱うため、防衛関連テーマに入ってきます。こちらもPBR1倍前後のため入れておきました。
- 総合重機械の設計・製造
- 精密機械・制御システム
- 防衛装備用コンポーネント製造
- 工作機械・プラント機器
防衛関連事業のバリューチェーン整理
防衛関連株として認識される企業は、以下のようなカテゴリーで整理できます:
- 装備・防護具提供:機器・装具の製造(例:7980 重松製作所)
- 燃料・エネルギー:燃料供給、素材提供(例:5019 出光興産、1514 住石HD)
- 重機・制御:機械装置・制御技術(例:6302 住友重機械工業)
- IT・サイバー:品質保証・セキュリティ支援(例:3697 SHIFT)
指標比較:予想PER・PBR・時価総額
以下は各銘柄の代表的指標(PER・PBR・時価総額)を整理した表です。
[2026年3月現在]
| コード | 銘柄 | 予想PER | PBR | 時価総額 |
|---|---|---|---|---|
| 7980 | 重松製作所 | 約9.5倍 | 約0.88倍 | 約75億円 |
| 5019 | 出光興産 | 約22.6倍 | 約0.96倍 | 約1.78兆円 |
| 6302 | 住友重機械工業 | 約21–24倍 | 約1.11倍 | 約7,580億円 |
| 1514 | 住石ホールディングス | 約36倍 | 約2.1倍 | 約653億円 |
| 3697 | SHIFT | — | 約4.15倍 | 約1,785億円 |
まとめ:
2026年2月末に急遽飛び出した今回のイラン紛争の話は、トランプ大統領の意思によって左右にブレる場面が今後も出てきそうです。またハメネイ氏がいなくなったことには喜ぶ映像や悲しむ映像も両方が流れてきていて、どの情報が正しいのかもなかなかわからない情勢です。
正しいことは分かりませんが、株式市場でトレードしていく上ではチャートが向かう方向が正しい、と割り切って進むと分かりやすいのかもしれません。そのトレードの方向性を絞るためにも、事前にPBRやPERなどのファンダメンタルを頭に入れておくこと。そして、実際にニュースが出てきたときに関連銘柄を頭に入れておくと瞬時の判断ができるので、こういう有事の時にこそ準備をしておき、正しい判断ができるようにしておきましょう。
※実際の投資はご自身の判断でお願いします。