EV/EBITDAとは
EV/EBITDAとは、企業の企業価値(EV)をEBITDAで割った倍率のことです。「イーブイ・イービットディーエー」と読みます。
簡単にいうと、「企業を丸ごと買収したとき、何年分の利益で買収コストを回収できるか」を示す指標です。PERと似た感覚で使えますが、国や会計基準が違う企業どうしを比較できる点が大きな特徴です。
EV/EBITDAの計算方法
EV/EBITDAは次の式で計算します。
たとえば、時価総額1,000億円、有利子負債200億円、現預金100億円の企業のEVは1,100億円です。EBITDAが110億円であれば、EV/EBITDAは10倍となります。
EV/EBITDAの目安
一般的に、EV/EBITDAの目安は8〜10倍程度とされています。
- 8倍以下:割安の可能性あり
- 8〜12倍:標準的な水準
- 15倍以上:割高の可能性あり
ただし、成長期待が高いセクター(テクノロジー企業など)は倍率が高めになりやすいです。業種内での比較を基本にしましょう。
PERとの違い
PERは税引後の当期純利益をもとに計算しますが、EV/EBITDAは税金・金利・減価償却の影響を取り除いた利益を使います。これにより、異なる国や税制の企業でも横並びで比較しやすくなります。また、負債も含めた企業全体の価値(EV)で評価するため、財務レバレッジが異なる企業の比較にも適しています。
投資での活用方法
EV/EBITDAは次のような場面で活用できます。
- 海外企業と日本企業の割安・割高比較
- 同業他社との収益力の比較評価
- M&A(企業買収)価格の妥当性チェック
- PERと合わせた多角的な銘柄分析
まとめ
EV/EBITDAは、国際比較にも対応した企業の割安性を見る指標です。目安は8〜10倍で、低いほど割安とされます。PERだけでは見えにくい財務構造の違いもカバーできるため、ぜひ銘柄分析の選択肢として活用してみましょう。
